「ケンカするほど仲が良い」と言う嘘。夫婦・恋人と幸せに過ごす為には？
私はよく、ごく親しい友人から「どうやったら恋人と良い関係を維持できるのか？」と質問を受けます。
私たち夫婦共通の友人から見ると、どうやら理想の関係に見えるようです。
そこで今回は、夫婦・恋人の関係について、僭越ながら私の持論を記事にしてみたいと思います。
▶「ケンカするほど仲が良い！」と言う嘘
昔から「ケンカするほど仲が良い」と言う言葉があるくらい、親密度が高まればお互いの嫌な面も見えてきてぶつかる事も多くなる。
お互いに考えている事を伝え合う事で、意思の疎通も図れ、結果的には良い方向に進むと考えられている訳ですね。
「喧嘩はむしろ、仲の良い証拠だよ」ってね。
しかし、果たして本当にそうでしょうか？
喧嘩の原因を突き詰めて行くと、お互いのエゴである事が多い。
喧嘩なんて些細な事が発端で、「あの時ああ言ったのに、なんでやってくれないんだろう・・」とか「そんなキツイ言い方する必要ないだろう！」とか「一言相談してから決めて欲しいのに・・」など・・
ちょっとしたキッカケで口論になり、相手の気持ちを逆なでするような言動がやがて大きな喧嘩に発展させる事もある。
喧嘩の期間は様々だが、いずれ和解。
和解した後を想像して下さい。
あなたは本当に心から和解し、相手を理解し、すがすがしい気持ちでいますか？
相手を許したが、逆上した彼氏・彼女に言われた一言が胸に引っ掛かっている・・と言う事は無いでしょうか？
喧嘩は、相手を理解すると同時に、そうした棘も蓄積させます。
蓄積した棘は、相手に対する優しさ、愛情をも縮小させる事があるんです。
お互い理解しあう為に「喧嘩は必要」と言う「甘え」は捨てるべきです。
気に食わない事を言いたいだけじゃないですか？
イライラしやすい自分を変えたくないだけじゃないですか？
ストレス解消の手段だと思って、逆にストレスをためる結果になっていませんか？
人間、長期間一緒に暮らしていれば、口論が起こるのは当たり前。
ただ、お互いの未来を真剣に考えるのであれば、それを減らす努力が必要です。
それは簡単な事ではありません。
喧嘩を減らすには「減らすように努力する」ではダメなんです。
「一生 喧嘩はしない！」くらいの意気込みで、お互いの関係を尊敬心を持って構築して行く必要があると考えています。
▶日々の会話・生活スタイルが方向性を決める！
二人の会話の内容って重要なんですよね・・。
私の親友の事例ですが・・。
お互い好き同士なんですが会話は少なく、同じ部屋で無言で過ごす事も多い。
無言で過ごす事はここでは問題では無いと思っています。
お互いの心地良い環境がそこにあるのであれば、良い関係の一つの形だろう・・と考えています。
しかし、問題は少ないながらの「会話の内容」にあります。
結局２人は別れてしまったのですが、その後に普段どんな会話をしていたのか聞いて見ると・・
会話の殆どが「現実的で建設的」なんですよね・・。
多くの人が勘違いしている事は、相手の事を考えて有益な会話、生産性のある会話をする事が強い絆を作るって。
そんな会話をしないカップルや夫婦はバカだ・・ってね。
実は逆なのに。
２人で生活を共にするようになれば、嫌でも現実的な話しをする機会はたくさん訪れます。
固いレンガばかり積み上げてもモルタルで接着して行かなきゃ、押したら簡単に崩れてしまうような建造物に。
高く積みあがってくると、押さなくも風で倒れちゃうでしょうね・・。
大事なのは、隙間を埋める「不毛な会話」や「冗談」だと思います。
お互いが、笑顔になる瞬間を沢山作るとこ。
そしてもっと大事なのは、その事を自分自身が深く理解して置く事ではないでしょうか。
お互いが楽しい事を好き勝手やっているだけでは、子供の恋愛。
お互いに笑いあえる時間が、人生の隙間を埋める接着剤になっている事を理解して未来を考えると、２人の関係もより深く、思いやりのある言動を創造していくはずです。
▶本音は言うが、けなしてはイケない。
私自身もかれこれ５年程２人で生活してますので、過去に口喧嘩になった事は２回程あります。
もちろん「カチーン！」と来ちゃいますよ（笑）
人間ですから。
普段全く怒らない私ですが、その時は少し乱暴な言葉で「うるせーな！」と一言吐いてしまいましたね。
しかし、どんなに腹が立っても、相手を深く傷つけるような事は絶対に言わないように気をつけています。
ある心理学者によると、人間が怒りをおぼえて、その怒りがピークに達するまで約６秒と言う統計データがあるそうです。
その後は緩やかに下降していく。
そう考えると、相手に質問でもしてその間に自分の頭を整理し、かみ砕いて相手に伝えるようにすれば６秒なんかすぐに経過して行くでしょう。
この６秒が自分に当てはまるかは別として、もの事を自分の便利なように理解しておくと言うのも有効な手段だと考えます。
そうして多少冷静になれれば、相手をけなしたり、傷つけたりせずに、理論的に本音や考えを上手く伝えられるはずです。
少なくとも、怒りに任せていた時よりもずっと。
大切な相手なんですから、尊敬心を忘れすに意思交換したいものです。
▶最後に..
喧嘩ばかりしていた60代夫婦に「相手に財産を残したいですか？」と聞いたら・・
「残したい」と答える人は一定数いるでしょう。
世話にもなったし、苦労もかけたし・・と言う理由もある訳です。
しかし、「生まれ変わっても、もう一度 結婚したいですか？」と聞いたら・・
きっと「結婚したい」と答える人は、少ないでしょうね。
それが普通であり、嫌な思い出も一緒に共有してきた証でもあります。
私は、人生を共に生きた相手に、最後は「もう一度結婚したい」と言いたいし、言える自分でありたいと考えている。
質問と矛盾するようだが、人生は一度しか無いんですから。（笑）
それを達成するには、相手に対する愛情の他に何か「確固たる意志」が必要なんです。
普通じゃない思考。
喧嘩するのが多数・「普通」であれば、喧嘩しない意思とロジック。
「普通」の思考は「普通の結果」を生むはずですからね・・。
「喧嘩するほど仲が良い」と言う嘘に甘えず、思いやりを持って相手に接していきたいと思う ってな記事でした。
